災害時の避難所トイレの運営について!
こんにちは。波自賀村跳男(はじかむらはねお)です。
この度の西日本豪雨、被災されました多くの皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
私は阪神大震災の被災者です。
その時の経験から、日本トイレ協会メンテナンス研究会の坂本菜子先生、新妻普宣社長と私(本名:山戸伸孝)の3名で、2012年より毎年、震災時のトイレについて講演しております。
今回の災害にあたり、講演の中でお話している事がお役に立てればと思い、ブログ投稿する事にしました。
避難所の被災状況によって、使える情報、使えない情報があると思いますが、取捨選択してご活用頂ければ幸いです。
災害時のトイレを一言でいうと、 「水が使えないトイレ」 という事です。
水道は電気などに比べ、復旧に時間がかかるライフラインです。復旧までに1~2か月かかかる事はよくあります。
ですから、避難所のトイレを上手く運用するコツは、
「水を使わずにキレイにトイレを運用する方法」という事になります。
その為に必要な事を記載します。
1、トイレットペーパーは流さない。
水道が使えなくなった避難所の場合、プールの水などバケツで運び、用を足したら自分で流すという方法がよく使われます。
その際、トイレットペーパーは水に流さず、ゴミ袋に捨てるようにしましょう。汚物だけを水で流すと少量の水で流れるので、水汲み係の体力が温存できます。
2、新聞紙を上手く使いましょう。
避難所には、各新聞社から大量の新聞が届きます。読み終わった新聞紙は、そのまま、トイレの床に敷きましょう。
そして、汚れが付いたら、1枚、めくる。また汚れがついたら、1枚めくるという形で活用しましょう。水がなくても、トイレがきれいに維持できます。
多人数の方が多く使うトイレなので、維持が難しいかと思いますが、ぜひお試しください。
皆様の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。
※ブログの写真は、坂本菜子先生の『公共トイレ管理白書』より引用しました。
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